31文字に____を込めて

恋とか愛とか、ダメなこととか。

10のさよなら

 手を離す 緑が赤に変わったら

白線を踏み死ぬのは私

 

 

 

 

 赤ペンの はなまるだけが欲しくって

わがまま言わず 静かに待った

 

 

 

 

目をつむりキスを待ってるフリをした

いつも通りに嘘をついてよ

 

 

 

 

 白百合の頭がもげて落ちた日に

私の翼もひらり 落ちた

 

 

 

  知らぬ間に唇の皮が剥けてた

あなたがいないと気づかないね

 

 

 

 

 赤ワインをこぼした日は話さない

シミのあととかバレたくないし

 

 

 

 

 

 欲だけを吐いたらそれで終わりなの?

月も闇夜も全部忘れて

 

 

 

 

手に持った5円を覗くその仕草

小さい頃と変わってないね

 

 

 

 

 知りたいの第2ボタンの行方だけ

わけてほしいのあなたのパーツ

 

 

 

 

 

 

 

スモークで見えない外の灯りたち

向かう先など 知らない肢体

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10の夏

 朝顔を必死に抱え歩いてた

大きな影の小さな背中

 

青空に手を伸ばしたら弾け飛ぶ

ふたりの白が透けて色づく

 

クーラーをつけても尚も涼めずに

溶けたみたいに床に張り付く

 

青い夏

「映画のような恋なんてなかったね」って

話す1日(ついたち)

 

朝が夜 

毎日できる夜更かしは今しかできぬ

子どもの証

 

あの橋をこの海岸で見ていたの

同じ角度でぱちりと撮った

 

遠くから花火の音が聞こえるね

今日は少し寄り道しよう

 

少しだけふらつく夜の蚊取り線香

君の香りと混ざって戻す

 

日に焼けた肌が眩しく照らされて

いつもの「おはよ」が照れくさくて

 

始まれば終わりがくると知っていた

眩しい季節 みんなさよなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10の恋

横顔がきれいと知った

その時にこれが君への気持ちと知った

 

 

 

多分今目が合いました絶対に

外野の声は耳に入らぬ

 

 

 

初めての手紙を書いて下駄箱に

私の文字で君に届いて

 

 

 

アイラインが滲む目元拭きながら

スマホ握って立ち尽くす夜

 

 

 

こわいのは知らない人と思われる

それだけなのにそれが嫌だな

 

 

目が合えば感覚的にわかるんだ

君と僕とはしあわせになる

 

 

触れられず愛せもしない距離でも

君を見るたび胸が高鳴る

 

 

 

解答のすみっこ見つけ書くことは

君の名前と言いたい言葉

 

 

 

運命でなくてもいいよ

無理矢理にでも運命にするからね

 

 

 

手が触れて鼓動が早くなることを

僕は初めて恋だと知った

 

 

10の失恋

飲み干せず冷めた紅茶を見つめてる

君のことは考えたくない




おいしいね

いつも飲んでたコンビニのアイスコーヒー

僕に合わない




よかったわ
幸せそうな顔見れて
私迷わず 不幸になれる






夜が明ける 君の元には帰れない
残ったものはさみしさだけで





約束は忘れてくれていいからね
いい子でしたか あの日の私





真夜中に死んだよあの子 人の手で

殺したやつは僕でないです






隅っこでスマートフォン握りしめ
バイブの音に少し怯えた







私だけ考えてよと泣きながら
君の香りでシーツを汚す








吸殻を捨てられなくて灰の山

火の付け方も似てきたみたい







この街を捨てる覚悟はないみたい
すれ違わずにここで生きたい